ギャグ・アニメ・身体(仮)

主に映像について。

2021-01-01から1年間の記事一覧

覚書:ラーメンズ 「超虚構」と「魔法」

ラーメンズの『バニーボーイ』(CLASSIC)で、片桐仁が「死ねばいいのに」と言う(小林賢太郎はこんな直接的なセリフ書きそうにないのでアドリブかと思う)シーンがあるが、その直後に自分でもびっくりしたように顔がひきつってるのが何度見ても面白い。その…

うすた京介ギャグの"わからなさ" ~ジャガージュン市の詩『春郎』から見る修辞と対象の欠如~

はじめに この記事が目指すのは、うすた京介のの面白いギャグがどう面白いのかを説明することではなく、うすた京介のギャグがどういうことを指向(※志向ではない。ここでは作者の意図は問題にしない)しているのか、そして既存の笑いの文法と何が異なるのか…

コメディにおける「物語」の破壊~ハートフルコメディとハードコアコメディ~

コメディというジャンルを愛好する者なら、以下の二つのうちどちらかを経験したことがあるかもしれない。 ①ハートフルな筋立てに感動的なハッピーエンドを期待していたのに、非合理的な展開が最後まで続いた挙句に主要人物が報われない終わり方をして、釈然…

アニメ描写比較考 ~日本とアメリカのアニメにおける舌の動き~

こんなブログ記事を見つけた。 ppgcom.gooside.com この記事では、アメリカのアニメにおいてキャラクターの唇の動きがいかに重視されているかについて指摘している。その一例として、パワーパフガールズの口の動き12種類を実際に抽出して並べているが、これ…